羽目板戸の製作。

こんにちわ。今日は素晴らしい、いい天気で気持ちもしゃきっとしてやる気が満々です

あと2か月くらいすると、雪が降ってくると思うとぞっとします。

今回ご紹介するのは以前施工した羽目板戸です。こちらは住宅既設の枠はそのままで

建具と内装のリフォームといった内容でした。弊社は床で使うナラ材を支給してもらい
その床材を使って羽目板戸に仕上げます。今回はその羽目板の製作工程をご紹介します。

まず芯組を行います。建具の芯組にはLVLという反りにくい芯材を使います。

今回は建具にステンドグラスを入れるということで建具上部に丸く開口を開け、

その開口にステンドグラスを入れます。きれいな丸窓にするため、NCという特殊な機械

を使い穴明けしました。

こちらは仕上げ面に貼る羽目板材です。企画のフローリング材は厚みが15mmくらい

ありますが、そのまま芯組をした建具に貼りますと、建具が反りやすく、重く開け閉めが

しんどくなるといったデメリットがあります。ですから5~7mmほどまで薄く削ります

今回いただいたフローリング材は表面の凹凸が激しく、削るのには一苦労でした。

先ほどとは形状の違う建具ですが、先ほどの芯組を行ったものにラワンベニヤを貼り

その上から先ほどの削ったフローリング材を貼ります。接着は木工用ボンドです。

羽目板材の貼り合わせが終わったら、次はプレス機で圧力をかけ接着します。

時期にもよりますがだいたい半日くらいはプレスします。このプレスの時間を

急いでるからと言って短縮すると、あとではがれてくることがあるので時間短縮は
絶対行いません。

現場施工後はこんな感じです。小口や羽目板と羽目板の合わさり部分はあとで塗装を

行います。ステングラスが入り、塗装が完了すればとても立派な建具になります。

本来羽目板戸とは無垢材を大きな角材を割って気取りを行い、薄く削って、芯組に貼り

建具として仕上がります。ですが今回のように既製品のフローリング材を用いて、製作を

行えば、従来の羽目板戸より金額がぐっと安く製作することができます。いい材料を選び

あとは塗装を建具にあった色を着色すれば、世界にたった一つの建具ができると思います。

建具は住宅における大切なエレメントの一つです。程よい重さで使いやすく、見た目が

すっきりして味のある建具、そんな建具が僕の理想です。

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