羽目板戸の見本を作りました。
こんにちわ。今日は久しぶりに雨が降ってますね。雨が降るとこんなに涼しく、
秋の雰囲気になります。今年もあと2か月、やり残しがないように頑張ります。
今回ご紹介するのは、住宅や店舗などの入口の扉によく使う羽目板戸です。
羽目板とは主に広葉樹の材質の木を厚み7mmくらいに薄く削り、幅は100mmくらいに
加工して、芯組をした下地に張り合わせた建具です。本物の木の質感が強調され、
「建物の顔」といってもよいほどの建具です。ですからこの建具にはこだわり、
長持ちして、強度のあるものを選ぶと毎日の開け閉めが楽しくなります。
こちらの羽目板はナラ材です。塗装で変化をつけてあります。右からクリア、
中央は無塗装、左は白く塗装してあります。この塗料はオスモといって、自然塗料です
ちなみにこれは僕が塗りました。刷毛でべたーっと塗って少し時間を置き、タオルで
ふき取って終わりです。とても簡単。ムラもなく、質感はそのままです。木肌が立つこと
もなく、DIYで問題なくできます。
こちらは白く塗ったオスモの缶です。僕は知り合いの方に頼んで小分けしてもらいました
この塗料はほんとよくできていて、塗りむらがどうぬってもできないというのがほんとに
すばらしいです。外部に面した建具は、どうしても色あせるため、そうなった場合、
この塗料をまた塗れば建具に潤いがでたような質感に戻ります。
こちらはウオールナットです。右は無塗装、左はクリア塗装です。オスモです。
こちらのウオールナットはわざと木目が荒いものを選んで作りました。通常はこのような
穴が開いたり、木目が荒いものははぶかれてしまいます。ですが天然の木の質感、存在感
を十分に強調するには節などもあっていいと思います。実際建具の製作の時には、
穴の開いている部分は除きますが、でもシラタがあり、アカミがありという建具も
味があり、僕は面白いと思います。
こちらはチェリーです。アメリカの木なのですが、産地によって色も変わります。
オスモのクリア仕上げです。チェリーは紫外線に当たると真っ赤になります。
ですから引き渡しの時と1年くらいたってからでは雰囲気が全く違います。
僕個人的には一押しです。わかりずらいですが、チェリーはシラタがはっきりでます。
設計の方はシラタが入るのを大変嫌います。ですが木なのでシラタも入っても僕は木の
持ち味がでてるので、いいのではないかと思います。
こちらはカリンです。乱尺のフローリング材を使用しています。一番右の上下は
この羽目板をひっくり返し、あえて裏側を見せて貼ってあります。店舗の壁など
横方向に貼ってあるのをたまに見ます。カリンは昔から唐木として重宝され、固く、
長持ちする木として扱われています。ですが金額がとても高いです。普通の建具の
倍くらいは費用が掛かっています。今回は知り合いの方にお願いして分けてもらいました
この納まりですと金額はそんなにかかりません。とてもいい色に仕上がっているので、
機会があればぜひお見せしたいです。
今回は少し変わった材質の羽目板の見本を作りました。でも入口の扉はやはり存在感
があった方がいいと思います。他の住宅にはない、まさに1点物の建具を自分の家に
あると、自慢にもなります。まだまだ自分の知らない木はたくさんあるので、またご紹介
できるよう、日々勉強したいと思います。
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